歯周病とはどのような病気?
歯周病は虫歯と並ぶ歯科の二大疾患の一つです。
歯周病とはどのような病気なのでしょうか。
歯周病とは歯周病菌により歯肉などの歯周組織に慢性炎症が起こる病気です。
まず、歯の構造からです
口の中はバイ菌だらけで約500種の菌がいるといわれていますが、その中で歯肉に悪い影響を与えるといわれている悪玉菌が、歯周病菌です。6~7種類あるといわれています。
歯周病菌は、歯と歯肉の間に入って歯肉に炎症を起こします。では上図の□で囲った部分を拡大します。
右図は健康な歯肉の状態です。
歯肉炎の状態です。
歯周病菌は集落を作り、歯と歯肉の間の結合組織を壊し、歯周ポケットを作ります。
歯肉炎を放っておくと、歯と歯肉の間の組織がさらに壊され、歯周ポケットが深くなっていきます。 炎症により歯の周りの(歯槽)骨が溶けてきます。ここまで進行したものは歯周炎と呼ばれます。歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病と呼びます。
さらに歯周炎が進行すると、
より歯槽骨が吸収して、その結果、歯がグラグラ動き出します。さらには歯周ポケットから膿が出るようになります。(このことを以前は歯槽膿漏と呼んでいました。)