歯の痛みの応急処置法
歯が痛くなってしまった場合、すぐに歯医者に行くのが基本です。が、夜に急に痛みだしたり、仕事の都合でどうしてもすぐに歯医者にかかれない場合も少なくないと思います。そのような時は痛み止めの薬で抑えるのもひとつの方法ですが、ここではアイシングという方法をご紹介します。
アイシングは正しく行えばとても安全な方法ですが、やり方を誤ると危険で事故にもつながりますので、必ず、本文の指示を守ってください。また、腫れがしばらくしこりとして残る場合がありますので、顔が変形するほどの腫れの場合はやらないでください。
アイシングとは文字通り、氷で冷やすことですが、最近ではプロ野球のピッチャーが試合後のヒーローインタビューの時に肩をアイシングしている姿をよく見るようになりました。ピッチャーの大切な肩をアイシングするくらいですから、アイシングは正しく行えばとても安全な方法ということがいえます。
このアイシングで必ず守らなければならないことがあります。それは氷を使うということです。0℃ということが重要です。ですから、ジェル状のものや水以外のものを凍らせたものは厳禁です。事故につながります。また、冷たい水や冷却シート、湿布等ではあまり効果が期待できません。氷が融けて水に変わることを融解といいますが、この時の莫大なエネルギー吸収を利用します。
アイシング用氷の作り方
氷を冷凍庫から出します。
パチパチッと音がしなくなるまで水に浸してください。(必ず行ってください。)
水は捨て、ビニール袋に入れてしっかり結びます。(袋を二重にしたほうが良いでしょう。)
この氷の入った袋をタオルなどを介さず直接痛いところの皮膚に付けてください。初めは冷たすぎて痛いくらいですが心配要りません。そのまま付けていてください。次第に慣れてきます。炎症がひどくて発熱している場合はだんだん心地良くなってくるでしょう。袋を支えている手が冷たくならないよう、袋と手の間にタオルを挟むと良いと思います。くれぐれも風邪など引かないように布団など掛けて体は冷やさないでください。